ヒアリング・プランニング・エレメントという肯定作業

仕事の流れ

インテリアコーディネーターが行っているインテリアスタイルの方向を決めるという仕事の流れを見ていこう。

インテリアコーディネーターの仕事の流れ

ただし、工法や契約内容によって順番が変わることもあり、進行状況によって時間も変わることもある。状況にあわせて対応できる柔軟性とスケジュールの高い管理能力が非常に重要となるので、ここでは基本的な流れを紹介しよう。

ヒアリング(情報の把握)

顧客の話をしっかりと聞いて、要望や条件などの出来る限りたくさんの情報を収集するようにする。たとえば全体の色合いや配置したいソファなど、これはインテリアプランの組み立ての為の足がかりとする。

ヒアリングの準備

紹介者や営業担当者などから、事前に住人に関する情報を収集しておく他、建築図面等の関連書類を入手し、しっかりとチェックしておく。
電話等で連絡を取り、打ち合わせの日時などを確認する。その時には希望するイメージの写真や雑誌、カタログなどがあれば打ち合わせまでに用意しておくようにお願いしておく。

この時点での情報を元にして、こちらでも打ち合わせ(ヒアリング)で必要なカタログやイメージ写真の準備をしておく。

ヒアリング

家族構成と将来の変化、生活習慣や生活様式、家族の嗜好や、家での過ごし方、要望、さらには予算や希望する施工範囲なども聞いておく。

プランの決定権を持っている方だけと話しをするのではなく、出来るだけ家族全員の一人ひとりと話をして考えを聞き、それぞれの暮らしぶりを把握することが大切。

また、事前に用意しておいたカタログやイメージ写真などで好みのものをチェックする。

打ち合わせの場所が施工する現場であるなら、現状確認と採寸、写真撮影をしておく。
この時、今後も使用を続ける家具などを確認して、その家具の色や材質、寸法などを採寸、写真撮影をしておく。

プランニング

打ち合わせのときに確認した内容を改めて整理して、インテリアプランを考えていく。

要望だけでなく、風邪の通りや、日照や採光、断熱、防音などの建物に住む上での「快適性」に関する部分と、動線や配置、収納性、メンテナンス、安全性などの「機能性、利便性」に関する部分、さらには予算などを考慮してプランニングする。

まず、間取りの決定をし、それから設備、家具などを図面に落とし込み、全体の収まりを考慮し、予算の配分を行ったり、費用の概算をしながらプランを組み立てていく。

  • キッチンや洗面化粧台などの設備機器を決める、プラン。図面の作成。
  • 壁や床、天井などの形、色や材質を決める。
  • 手持ちの家具の確認、新規に購入する家具を決めて、ソファ等をレイアウトする。
  • 照明器具やスイッチ、コンセント、冷暖房設備などの電気設備、カーテンやブラインドなどを決める。

インテリアコーディネーターはプランの大まかなイメージを相手に十分に把握してもらうために、イメージプランボードを作って、プレゼンテーションを行う。イメージプランボードには、ファブリックスや壁紙、床材、ソファの生地などのサンプルを用意したり、雑誌の切り抜きなどをコラージュしたり、パースや平面図のポイントに着彩して添付したりして、完成形がスムーズに理解できるように視覚的に表現する。

インテリアエレメントの提案

家具、壁紙や床材、設備機器、ファブリックスなどのインテリアエレメントを具体的に提案していく。インテリアコーディネーターは、イメージプランボードで提案した内容を更に具体化して、細部も詰めて要望を形にしていく。材質見本、ファブリックスサンプルなどを添付したプレゼンテーションボードやパソコンのプレゼンテーションソフトなども使って最終プレゼンテーションを行う。

インテリアエレメントの確認

相談を重ね、最終的に使用するインテリアエレメントを決め、見積りを出す。提示された予算内で基本的に収まるように提案の見直しをし、確認を繰り返して見積もりを出す。

インテリアエレメントを最終決定する際には、そのカタログやサンプルだけでは十分に把握できない部分もあるので、ショールームへ同行して、ファブリックスや照明器具、システムキッチン、バスやトイレなどの設備など、実際に直接目で見て、質感や仕様等をチェックする。

商品の発注と仕入れ

インテリアエレメントを決めたら、購入ルートを決定して発注する。納入の方法や納品する時期などもしっかりと調整をしておく。

インテリアエレメントのセッティング

商品の納入に立会って、セッティングを行う。注文したものと一致しているかどうか、商品には傷などが付いていないか、設備機器や家電類は正常に動作するかどうかの確認をする。また、プラン、図面どおりのインテリアになっているかどうかを最終確認する。

インテリアコーディネーターは、最初から最後まで関わることもあるし、部分的に関わることもあるもの。携わる期間も、数年かけての仕事だったり、かなり幅のあるものとなっている。平均した期間は、大体6〜9ヶ月くらいだと思われる。