インテリアのプロに求められるもの

プロフェッショナル

誰でも自分の家や部屋について「こういう風にできたら…、あんな機能があれば…」などのいろいろなたくさんの希望や要望を持っていることだろう。上質なソファ、40inchのテレビ、広々としたテーブル、中には激安のソファ、観葉植物などインテリアの好みは人それぞれだ。

インテリアコーディネートのプロ

インテリアコーディネーターはインテリアの「プロ」だ。

その希望を自分でかなえるためには、インテリア雑誌などを読みあさってみても、「家族全員が健康によく快適に過ごせる壁紙やカーテンといったインテリアエレメントの種類や、それがどこで取り扱われているのか?」という情報はなかなか集めきれるものではないだろう。また、「自分にとって使いやすいキッチンのスペックや、現在持っている食器をすべて収納できる食器棚は?」といったような個別のニーズへの対応はなかなか困難なことだろう。

以上のような「インテリアを活かして快適に生活したい」という希望を持っている人々に対し、インテリアコーディネーターは自分が持つプロの知識と技術を活かしてその希望をできるだけ対応するための人材として求められるようになってきたのだ。

また、インテリアコーディネーターの中には、初めはインテリアの「収納」という分野から始めたものの、その後インテリアという枠組みを越えて「掃除」や「洗濯」などの家事全般の為のアドバイザーとしても活躍されている方もいる。

このように、インテリアコーディネーターという職業に留まらずに発展させていくのも、「消費者の生活に密着している」インテリアコーディネーターの仕事そのものを考えると納得ができるものだ。

仕事で扱う範囲

インテリアコーディネーターの仕事はどんなものを想像するだろうか?部屋に合った<ベッドの選び方を助言したり、家具を選んだり、カーテンの色を決めたり、または家具の配置を考えたりなど。多くの方がイメージするのはこのようなものではないだろいうか?それももちろんインテリアコーディネーターの扱う仕事ではあるが、それ以外にもやらなければならないことがたくさんあるので紹介していこう。

インテリアコーディネーターは、「その建物に住むことになる人がどのような生活を望むのか」ということをまず理解する。それから、その住人がより便利で豊かに暮らすことができるようにインテリアに工夫を施すことがインテリアコーディネーターの仕事なのである。

そのために、インテリアコーディネーターは設備、家具や照明などのインテリアエレメントを選んで、そのインテリアエレメントを住人にとって効果的であるように配置をする(=コーディネートする)。これがインテリアコーディネーター役割となる。

インテリアコーディネーターはインテリアエレメントそのものを造りだす仕事ではない。インテリアコーディネーターは、すでに存在しているインテリアエレメントを消費者の要望を十分に取り入れた上で効果的なコーディネートをすること。それだけに、インテリアコーディネーターには自身の持つ美的センスだけではなく、それに付随する建築学や心理学、人間工学といった幅広い知識が必要とされ、それに対する見解も必要になる。

そして、インテリアコーディネーターという仕事は一見するとその名前から華やかなイメージにも見えるものだろうが、実際には肉体的にも精神的にも非常にハードな職業といえる。

しかし、インテリアコーディネーターという職業は、日々の生活そのものが勉強で、肉体的、精神的にもハードで大変なものだとしても仕事をやり遂げたときのなんともいえない達成感を感じることができる職業である。これは、誰にとってもやりがいのある職業と言えるはずだ。

インテリアコーディネーターという職業が華やかに見られる理由としては、消費者のニーズにスムーズに対応してインテリアエレメントを融合し、素敵な住空間を作り出していくというイメージがあるからだろう。また、一方でインテリアコーディネーターという職業がハードであるというのは、インテリアエレメントをコーディネートしていくのが職業柄のため、インテリアコーディネートの守備範囲を限定することが難しく、多種多様な仕事をやらなくてはならないというところからだと考えられる。

インテリアデザイナーとの違い

インテリアコーディネーターとよく似た職業として、「インテリアデザイナー」という職業がある。このインテリアデザイナーと名前が非常ににているのだが、この2つの職業の違いをご存知だろうか?この違いについて説明していこう。

まず、インテリアデザイナーというのはコーディネーターではなく、あくまでも「デザイナー」であるため、インテリアデザイナーはインテリアエレメントである家具などのデザインを中心として、店舗の設計をしたりディスプレイのデザインをしたり、またはホテルなどの大規模な建物を作る際の、建築家のパートナーとしてインテリアソファのデザインを提案したりするのが仕事だ。

つまり、インテリアデザイナーは「商品開発」や「商業施設構築」などのためのインテリアデザインを中心にして仕事をしている。特に近年のインテリアデザイナーはどちらかというと「工業デザイン」に対してのウエイトを大きく占めるようになった。そのため、インテリアデザイナーは一般の消費者が住むような一般住宅との関わりがあまりないものとなっている。

それに対し、インテリアコーディネーターを見てみると、インテリアデザイナーのように何かを造りだすといった仕事はしない。自分も消費者の立場に立ち、その人の生活、暮らしに合ったものを選んだり、インテリア家具や寝具の種類やベッドを調整をしたりと、住宅の内部をコーディネートするもの。つまり、インテリアコーディネーターのほうがより人の生活に身近に接している職業だといえるだろう。